研究課題
基盤研究(C)
高齢者の寝たきりは転倒・骨折などに起因し、健康寿命短縮や要介護となる社会問題である。加齢に伴う骨強度低下及び筋力低下は転倒・骨折のリスク要因であるため、骨や筋老化の抑制が課題である。骨強度低下は、骨形成と骨吸収のバランス破綻等が関与すると考えられる。破骨細胞の骨吸収にはリン酸カルシウム溶解に加え、種々の輸送体による細胞内外のミネラル及びイオン動態制御が重要であるが、細胞内リン酸を細胞外に排出する輸送体Xpr1の役割は分かっていない。本研究は骨吸収におけるXpr1の関与を明らかにし、リン制限食もしくは食事性因子の投与によってXpr1機能を制御し、加齢性骨強度低下と寝たきりの予防を目指す。