研究課題
基盤研究(C)
本研究は,慢性腎臓病の憎悪因子であるインドキシル硫酸(IS)を制御する食品成分の解明を目指し,実験動物を用いて検討するものである。緑茶に含まれるエピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)その他のポリフェノール化合物を混餌した食餌を実験動物に摂取させ,血中及び尿中のIS含有量を測定することで有効性を評価する。さらにポリフェノール化合物による腸内細菌叢の改変効果との関係性を踏まえ,作用機序を推定していく。本研究の遂行は,ポリフェノールと腸内細菌の相互作用に基づいた慢性腎臓病予防の可能性を見出すことにつながり,ヒトを対象とした介入研究へと展開させる場合の基礎となりうる。