研究課題
基盤研究(C)
ビタミンKは他の臓器と比較して脳に多く存在するが、脳内での役割は未だ明らかではない。申請者はアルツハイマー病のヒト脳内ビタミンK濃度が著しく低下することを見出した。近年の研究よりアルツハイマー病の発症は細胞死フェロトーシスの亢進が一因であること、ビタミンKがフェロトーシスを強力に抑制することが報告された。そこで本研究ではビタミンKによる「フェロトーシスを抑制機構」およびアルツハイマー病モデルマウスを用いて「アルツハイマー病の改善効果」を評価する。ビタミンKをリード化合物とした強力なフェロトーシス抑制効果を有する誘導体を創製出来れば、アルツハイマー病の予防や治療に繋がることが期待される。