研究課題
基盤研究(C)
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は認知症の発症リスクが高い。主な要因は一過性無呼吸による間欠的低酸素である。しかし間欠的低酸素が認知機能低下を招く機序は確立されていない。間欠的低酸素は海馬でA1アストロサイトの発現を増加させる。一方、転写因子Nrf2の活性化はA1アストロサイトの発現を抑制する。そこで薬物誘導性のNrf2活性化は、間欠的低酸素によって海馬で引き起こされるA1アストロサイトの発現を抑制するか明らかにし、OSAの認知障害の機序の解明と治療標的の特定を行う。持続陽圧呼吸(CPAP)療法の認知障害への抑止効果は確認されているものの、ここで治療標的を特定し、新たな治療戦略を探求する。