研究課題
基盤研究(C)
動脈硬化は心臓・脳・腎臓疾患の最大の原因であり、早期予防が極めて重要である。近年、若年時から動脈硬化が急速に進む早期血管老化が将来の心血管病の危険因子として注目されるが、本邦における有病率や危険因子、予防法については未だ不明である。本研究では、血圧脈波形の拡張期指数関数的減衰に重積する振動波(残差波)に着目し、本評価を含む血行動態測定を大学生から高齢者まで広い対象者に適用し、早期血管老化の頻度と血行力学的病態を明らかにする。さらに、種々の脈波指標の規定因子や生活習慣との関連について検討し、将来の心血管病を予防するための最適なストラテジーを血行動態面から見直す新たな論理基盤の形成を目指す。