研究課題
基盤研究(C)
個体老化の根底には細胞老化(Senescence)が存在する。Senescenceは組織・臓器の機能低下に直結し、老化関連疾患の主要な原因であるが、一方で有害細胞の増殖を停止させ癌化(Oncogenesis)を防ぐ役割を持つので、老化制御と癌化抑制の両立が理想的である。ミトコンドリアは、SenescenceとOncogenesisの両方で重要な役割を果たしているが、その詳細な機序は不明である。本研究は、ミトコンドリアの老化ストレス応答を3つの観点(メッセンジャー、エフェクター、ダイナミクス)から統合的に解析し、ミトコンドリア機能及び細胞のフェノタイプを制御する仕組みを解明する。