研究課題
基盤研究(C)
AceCS2遺伝子欠損マウスは絶食状態に置くと、著しい低血糖と共に低体温と運動持久力の低下、さらに著しい脂肪肝を誘導する。これらの表現型はPPARα欠損マウスやSirt1の肝特異的欠損マウスと極めて類似していることを見出した。PPARαはSirt1と複合体を形成し、肝におけるエネルギー代謝関連遺伝子の発現調節に重要な役割を果たしていることが報告されている。本研究では、酢酸代謝による Sirt1/PPARαシグナリング系エネルギー代謝関連遺伝子の発現調節メカニズムを明らかにすることで、絶食時のエネルギー恒常性維持における酢酸の役割を解明することを目的としている。