研究課題
基盤研究(C)
アルツハイマー型認知症(AD)ではアミロイドβ(Aβ)凝集体である老人斑沈着が発症の原因とされるが,老人斑前駆体Aβプロトフィブリルが新たな病態分子として注目されている.Aβプロトフィブリルによる神経毒性は知られているが,これを貪食除去する脳ミクログリアの機能変調と病態に及ぼす影響は不明な点が多い.本研究では,Aβプロトフィブリルによるミクログリアの活性化に伴う機能変調を,ミクログリアサブタイプ特異抗原,サイトカイン分泌,イオンチャネル解析,ADモデル動物行動解析により,①ミクログリア活性化抑制がADの治療標的となるか,②SSRI, SNRIがAD治療薬として応用可能か,を検証する.