研究課題
基盤研究(C)
血液中ではクローン性造血(CHIP)と呼ばれる特定の遺伝子の体細胞変異が選択的に増殖しクローン化している場合がある。CHIP保有者はがんや心血管疾患のリスクが高いことが知られている。CHIPの保有率は年齢依存性に上昇し、70歳では10%を超える。我々は百寿者(100歳以上)の全ゲノムシーケンスを進める過程で、超長寿者(110歳以上)では年齢依存的な予想よりもCHIP保有率が低いことを見出した。本研究は、CHIPの発生抑制と極端な長寿との間に関係があるとの仮説に基づき、約530名の百寿者について、80歳までの日本人(約7800人)とCHIPやゲノムの比較解析を行い、長寿関連因子の同定を目指す。