研究課題
基盤研究(C)
脂質はタンパク質や炭水化物と並ぶ生体に必要不可欠な栄養素であり、細胞膜の主要構成成分であることに加え、生理活性物質としても知られる。ポリフェノール類などの植物性食品成分はアンチオキシダントとして広く知られており脂質酸化を抑制する一方で、プロオキシダントとしても作用することで生体脂質を酸化し得る。この脂質の酸化還元は、植物性食品成分による生体調節機能に関与する可能性が考えられるものの、それによる生理活性への影響は検討されていない。そこで本申請研究では、生体膜を構成する多くの脂質の主要成分である脂肪酸に着目し、植物性食品成分による脂肪酸のレドックス制御とそれが及ぼす生理活性への影響を評価する。