研究課題
基盤研究(C)
特定の遺伝子の異常によって左右の心室に表現型の差が認められる事実は、心室筋の左右に本質的な違いがあることを示唆しているが、その本態はこれまで解明されていない。申請者は、心室筋の左右差に関わる遺伝子候補に、心筋での役割が不明な『メカノセンサー』に関わる遺伝子を見出した。これらの標的を中心に本研究では、「細胞接着」 に焦点をあてた解析により、左右で異なる心室筋の特質を明らかにし、その心肥大との関わりを検証する。本課題を通じて、「心不全」全般の根本治療に向けた基盤研究として大きくその可能性が広がるものと確信する。