研究課題
基盤研究(C)
運動による転写制御を解明するために、申請者はまず運動後の骨格筋を用いたリン酸化プロテオミクス解析を行い、運動により脱リン酸化されるタンパク質の中からPHF2を同定した。PHF2はヒストン3の9番目のリシン残基(H3K9)の脱メチル化を行うエピゲノム修飾酵素である。運動におけるPhf2機能の手がかりを得るため、Phf2 KO筋芽細胞を作製し、in vitro運動モデルにより、Phf2がファイバータイプの遅筋化に必要であるという知見を得ることができた。本申請では、運動時の骨格筋において脱リン酸化されるエピゲノム修飾酵素Phf2の生理機能とその分子機構を解明することを目的とした。