研究課題
基盤研究(C)
加齢は脳由来神経栄養因子の発現レベル低下を引き起こし、認知機能の低下や気分障害、うつなどの発症リスクを高める。本研究は、ケモカインCX3CL1が海馬BDNFの発現レベル制御系とストレスホルモンであるコルチゾールとをリンクすることを明らかにして、ストレスと脳老化との新しい関係を示す。本研究の知見は、コルチゾールによる神経細胞傷害を防御する新メカニズムを示し、そのメカニズムの老化による破綻とストレス脆弱性の上昇との関連を明らかにする。ストレスが発症要因とされる高齢者の認知機能低下、気分障害、うつなどに対する新規治療法、予防法開発に貢献する。