研究課題
基盤研究(C)
慢性不眠は心身に様々な影響を及ぼす。そのひとつに、慢性不眠が痛覚過敏を惹起することが挙げられるが、その分子機序は不明である。近年、脂質代謝を制御する核内受容体PPARαが痛みの調節にも関与することが報告された。本研究では、慢性不眠が惹起する痛覚過敏にPPARαが関与する脳部位を同定した上で、「慢性不眠→PPARαシグナリング変化→痛覚過敏」の経路に関わる責任因子を解明することを目的とする。これら一連の研究を通じて、慢性不眠が痛覚過敏を引き起こすリスク回避のための早期診断・治療法を探索する。