研究課題
基盤研究(C)
身体不活動や高脂肪食は、協調的に骨格筋量、筋力を減少させ、インスリン抵抗性を引き起こす。そのため、日常生活動作の能力、生活の質に悪影響を与えるとともに、インスリン抵抗性に基づく代謝異常を介して、動脈硬化性疾患、癌、認知症の発症率を高め、早期死亡リスクを高める。これまで我々は、マウスを用いて、高脂肪食+不活動が骨格筋のインスリン感受性と筋力低下を引き起こす系を確立し、その鍵因子の候補としてフォスファチジン酸脱リン酸化酵素(Lipin1)を同定した。本研究では、Lipin1が高脂肪食+不活動応答性に筋量、筋力を低下させる分子メカニズムを、in vitro, in vivoの実験系を用いて解明する。