研究課題
基盤研究(C)
医療技術の発達は平均寿命を亢進する一方、健康寿命は平均寿命よりも数年低く医療費の増加や家族の負担が生じる等の問題を抱えている。健康寿命の低下は生体内NAD+の減少や軽微な慢性炎症の増加が関わっていることが示唆されている。NAD+の低下は脂肪組織中に存在するCD38を発現している炎症性マクロファージが深く関与しているが、その発現メカニズムの詳細は明らかでない。本研究では、老化に伴って変質する可能性のある脂肪細胞やマクロファージ前駆体の分子変化や両者間の相互メカニズムを解明することで、超高齢化社会が到来している現代社会において健康寿命の維持や増進に繋がることが期待できる重要な基盤的研究である。