研究課題
基盤研究(C)
1971年に Levenshtein により提起された,符号理論と呼ばれる工学分野で重要となる,difference system of sets の名で知られる構造の存在問題が,2023年に本研究代表者らの共同研究により解決された.ここで特筆すべき点は,この問題における旧来の研究手法とは異なり,確率的組合せ論やアルゴリズム論といった理論を用いることが鍵となり,問題解決へと辿り着いたことである.符号理論におけるこの進展を踏まえ,本研究ではこの新しい研究手法を,符号理論における様々な類似の重要問題や,それらと関係する離散数学の諸問題へと応用することを試み,多方面の理論研究に貢献することを目指す.