研究課題
基盤研究(C)
量子統計モデルに対するベイズモデリング法の提案・評価と量子系における確率的コンプレキシティの概念の定式化を試みる.従来の方法では固定されたノイズモデルを議論していたため扱うことが難しかった不確定な要素についての統計的なモデリング法の提案と量子統計モデルに対する情報量を情報論的に評価する方法の開拓という量子情報理論における基礎的な理論構築が主たる目的である.本研究の意義とは,近将来に実現が期待されている量子情報技術の研究開発に必要不可欠である,現実のノイズに対する統計的モデリング方法の開発だけでなく,量子系における情報理論の開拓という数理工学・量子情報科学における基礎的な貢献が期待される.