研究課題
基盤研究(C)
量子誤り訂正符号は,量子計算機の実現のためおよび信頼性を高めるために必要不可欠なものである.しかし今なお様々な未解決問題が残されており,また訂正能力の高い量子誤り訂正符号を効率的に構成する方法は未だに確立されていない.一方で,古典誤り訂正符号の中には,準巡回符号と呼ばれるクラスがあり,この中には理論的な性能限界に迫るものが多数存在することが知られている.本研究では,この準巡回符号に着目し,以下の 2 つのことを行う.第一に,独自のアルゴリズムを用いて,高い訂正能力を持つ準巡回符号を構成する.第二に,研究で培った準巡回符号の構成手法を応用して,各種の量子誤り訂正符号を構成する.