研究課題
基盤研究(C)
観測データからのリサンプリングに基づきデータの値の分布を擬似的に再現する統計手法をブートストラップ法と呼ぶ。高次元データから計算された最大値統計量に対するブートストラップ法について、異なるタイプのブートストラップ法のパフォーマンスに低次元データにおいては見られなかった違いが現れることが数値実験によって観察されている。本研究では、標準的な正規近似の精密化である漸近展開を用いてこの現象を理論的に説明することを目指す。さらに、パフォーマンスの違いが起こる仕組みを理論的に明確化することで、高次元データに対して効率的なブートストラップ法の開発を目指す。