研究課題
基盤研究(C)
因子分析(FA)と主成分分析(PCA)の関が明確化されていない理由は,データを共通因子(PC)部+誤差のように分割するPCAモデルの誤差が無制約である一方,データを共通因子部+独自因子部と分割する普及FAモデルの独自因子には制約が課され,さらに,一般的なPCAモデルが非確率的であるのに対し,普及FAモデルが確率モデルであるというギャップにある.これを埋めるため,データ=共通因子部+独自因子部+誤差と表せる包括FAモデルに基づいて,「包括FA>PCA>普及FA」という階層関係を証明する.ここで,>の後の方法は>の前の方法の制約版である.さらに,階層関係を応用して,適切な方法を選ぶ方略を考案する.