研究課題
基盤研究(C)
ストカスティック計算(SC)は,確率に基づいて計算を行う近似計算法の一種である.SCの応用範囲は,画像認識やディープラーニングなど,多岐にわたる.SCには,演算回路が単純化されるという利点があるが,確率演算であるため演算入力に相関があると誤差が大きくなる.ストカスティック数(SN)生成には乱数生成器(RNG)が用いられるが,SN間の相関を減らすためには高い実装コストが必要になる.また,二進演算と併用するためには,SNと二進表現の高効率な相互変換も必須である.このようにSC計算回路の構成には,通常の二進演算と異なる様々な配慮・工夫が必要となる.