研究課題
基盤研究(C)
本研究は、圧電効果を利用した指紋センサの新しい原理を提案し、個人認証における従来方式指紋センサの「なりすまし」課題の根本的解決を研究目的とする。具体的には、微細加工技術を駆使し、これまでの研究実績と知見を活かして圧電デバイスの従来課題である空間分解能問題を解消する。また、機械・電気エネルギー変換によって機能する圧電基本原理と圧電PVDFの結晶異方性に着目し、有限要素法を用いた解析とプロトタイプの作製・実験検証により、人間指と偽指に対するセンサの力学的応答特性を解明する。得られた知見をもとに、提案デバイス構造の最適化を行い、具現化に必要な作製プロセス技術を確立する。