研究課題
基盤研究(C)
研究代表者らは,信用度と不信度を独立に扱う「ファジィ理論的なトラスト値」を提案している.これにより,Marshらによる既存のトラスト分析手法を,心理学の要請と矛盾しない形で拡張することに成功した.しかし,信用度や不信度の具体的な決め方については,まだ検討の余地があった.本研究課題では,災害時のSNS分析を主な対象としながら,トラストという人の感性に関する性質を,どのように数理的に分析するかを明らかにする.応用例として,あるメッセージが「本当に救助要請か」を半自動で判断し,人間の救助者を手助けするツールにつなげたい.