研究課題
基盤研究(C)
現在,そして将来の産業において電磁界現象はますます重要になっていくと考えられる.現象を詳細に把握するには非構造格子を用いた有限要素法による電磁界解析が有効である.しかし電磁界解析は大自由度になりやすく,また行列の性質が悪いために反復法の収束性がとても悪く収束解を得られないことも珍しくない.本研究では,1千億自由度規模の実用的な電磁界解析を実現した階層型領域分割法(HDDM)において(a) 前処理,(b) 並列反復法,(c) 多倍長精度の観点から収束性を改善し,電磁界現象が関わるより幅広い問題を安定・高速に解くことのできる並列解析手法の確立を目指す.