研究課題
基盤研究(C)
未知の非線形力学系をモデル化することは,科学的・工学的・社会的に大きなニーズがある.しかし,いかに精緻なモデルでもデータへの量的な適合性は必ずしも高くない.深層学習によるモデル化は,対象の力学系が持つ本質的な性質を再現できず,質的に誤った結果を導く.本研究課題では幾何学的深層学習を深化させ,非線形システム論と組み合わせることで,非線形力学系をシステム同定するとき,学習前に安定性や分岐現象の種類といった性質を決定したり,学習後に性質を特定したりできる「深層グレーボックスモデル化技術」を開発する.