研究課題
基盤研究(C)
映像中の皮膚の色変化から脈波成分(映像脈波)が抽出可能であり,そこから心拍数や脈波伝播時間などの生理指標を得る手法が提案されている.本研究では,映像脈波が非接触かつ多点同時計測可能であるという特徴を積極的に活かし,心拍変動だけでなく血管調節の動的な変化も同時に評価する方法を開発するとともに,両指標の変化から循環調節における自律神経機能を定量化する方法を提案する.これにより,自律神経活動における交感神経活動と副交感神経活動の独立した解析,生体の循環制御モデルを仮定した自律神経機能評価の実現と,本評価法を健康医療だけでなく感性計測や情動反応の評価等へ応用すること目指す.