研究課題
基盤研究(C)
ものづくりに必須な溶接作業の少量多品種生産では将来的にも手作業が必要とされ続けるが、技能の継承が難しく次世代の育成に課題がある。人材育成を促進する最適な手段としてXRを用いたシミュレータがあるが、既存製品は利用には制約が多く、現場の要請に応えられていない。本研究では溶接作業の条件と品質の関係性を定量的に説明する枠組みの構築を目指す。まず、熟練者の技能的特徴を個人に依存しない形で集積し、適正品質となる条件の範囲を定量化する。そして、教育段階の作業者が最短で適正範囲に収まる条件の教示を可能にする。以上の成果は溶接以外の特殊技能を要する作業にも応用でき、工業分野の人材育成に幅広く寄与する価値がある。