研究課題
基盤研究(C)
海洋環境では“新しいタイプの微量元素汚染”が進みつつある。それは過去から深刻な汚染を起こしてきた鉛やカドミウムなどによる汚染に加えて、毒性元素の代替として利用され始めたタングステンやビスマス、海洋プラスチックごみに添加されているアンチモンやバリウムなどレアメタルによる新たな元素との複合汚染である。その進行は、海洋生態系に影響を及ぼし、生物蓄積の質も変化させることが懸念される。そこで、本研究は海洋ゴミによる生態汚染が懸念されている各種沿岸環境で網羅的な試料採取を行い、40種近い元素を分析することで、実態解明を行う。