研究課題
基盤研究(C)
ヒマラヤは地球温暖化に対する感度が高い。精度の高い将来気候予測を行うためには、ヒマラヤ域特有の降水日周期を数値実験にて適切に再現する必要がある。ところが、既存の気候予測データはこれを再現していないため、昼夜で異なる降水-陸面―大気feedbackを加味した将来変化が議論できない。そこで、ヒマラヤ域における降水過程の将来変化予測を目的とし、水平解像度2kmの数値実験を実施する。現在気候実験を用いてヒマラヤ域における降水特性の再現性を評価する。現在気候実験と疑似温暖化手法を用いた将来気候実験との比較によりヒマラヤ域における降水の将来変化を昼夜別に予測し、それをもたらす主要な物理プロセスについて明らかにする。