研究課題
基盤研究(C)
近年、海洋中の生物起源の粒子状物質を検出できる後方散乱計が自動観測装置に搭載され、二酸化炭素貯蔵の仕組みを解明するためのデータが蓄積されつつある。しかし、後方散乱計の観測値を量的に評価する手法は、未だ確立されていない。本研究は、従来の手法で測定された粒子状物質の濃度と後方散乱計で観測された値を組み合わせ、後方散乱計の値から粒子の濃度を推定するための式を構築することを目的とする。量的評価に耐えうる粒子量のデータセットは、長年不確かであった海洋の炭素貯蔵過程を明らかにし、地球環境変化の予測や温暖化対策に有力な情報をもたらすことが期待される。