研究課題
基盤研究(C)
BRCA2は家族性乳がん卵巣癌の原因遺伝子としてよく知られており、DNA二本鎖切断(DSB)修復に関与する。申請者らはBRCA2欠損細胞で、カンプトテシンや放射線等で核がバラバラに断片化することを見出し、DNA複製を介したDSBが原因で断片化が起こることが示唆された。そこで、DNA複製を介したDSBの修復機構を解析したところ、53BP1が修復過程に関与し、核断片化にも関わることがわかってきた。そこで本研究では、DNA複製を介したDSBが、53BP1依存的にどのように修復され、BRCA2欠損ではなぜ核断片化に繋がるのか、その機構を解明することを目的とする。