研究課題
基盤研究(C)
我々は大気等を介して種々の芳香族炭化水素類に曝されており、光酸化あるいは生体内での代謝によりキノン体(AhQs)に変換される。AhQsの曝露による細胞応答に関して未だ不明な点が多い。また、従来の生体影響・毒性研究では単独曝露により細胞応答や毒性が評価されており、複合曝露影響に関する知見は稀有である。申請者は、AhQsの複合曝露では個別曝露とは違う想定外の作用を引き起こすと仮定している。そこで本研究では、AhQsの単独曝露で見られる応答が複合曝露で相乗的に亢進するか否か、およびその分子機序を大気中のAhQs濃度比を基に調製した限定エクスポソームモデル試料(複合曝露試料)を用いて明らかにする。