研究課題
基盤研究(C)
世界各国の環境中より細胞障害性抗癌剤が検出されている。陸域生態系において高次消費者に相当する鳥類は環境汚染化学物質の影響を受け易いことが知られている。また、研究代表者が実施した予備実験より、鳥類胚では眼球が細胞障害性抗癌剤の曝露に対し高い感受性を示す可能性が示唆された。器官形成期における組織傷害は不可逆的、永続的な障害となり得ることから、細胞障害性抗癌剤の卵内曝露を受けた鳥類胚の器官の孵化後における影響を明らかにすることは極めて重要である。本研究では、細胞障害性抗癌剤の卵内曝露がウズラ・ニワトリの眼球の発生・発達に及ぼす影響およびその分子生物学的機序の解明を目的とした実験を展開する。