研究課題
基盤研究(C)
化学物質の発がん性を早期に同定することはリスク評価の重要課題であるが、短期間での検出は極めて困難である。これまでオミクス解析で早期発がん予測マーカーAbcb1b遺伝子を同定した。本研究では、Abcb1bの発がん性物質への高感度・早期発がんセンサーとしての役割に着目し、(A) 発がん過程にどう関与しているか、(B) 発がん性物質によりどう転写制御されるかを明らかにし、がん化におけるAbcb1bの役割を解明することを目的とする。オミクス解析で同定した予測マーカー遺伝子の生体内での意義を明確化し、発がんに至るまでの病態進行にどう関わっているかを明らかにすることで、毒性メカニズム研究の進展に貢献する。