研究課題
基盤研究(C)
本研究ではCHBr3を生成する植物プランクトンを対象にCHBr3の生成に水温はどの程度影響するか、またCHBr3を分解するバクテリアを対象にCHBr3の分解に水温はどの程度影響するかを調べる。さらに「水温は海洋でのCHBr3の正味の生成量にどのような影響を及ぼすか」、「地球環境にどのような影響が予測されるか」について明らかにする。現在の成層圏オゾン分解へのCHBr3の寄与は約10%である。水温の上昇が海洋での正味のCHBr3の生成量を増加させうる場合、このCHBr3の増加がフロンガスの減少を補う形で成層圏オゾンの分解を促進する可能性があるため、このことについて知見を得ることは重要である。