研究課題
基盤研究(C)
ゼロエミッション社会実現には日本各地に存在する多様なバイオマスの有効活用が重要である。研究代表者らが保有する嫌気性細菌Clostridium paraputrificum M21は、世界で年間の合成量が最大1000億トンと推定されるキチンを分解してエネルギー源とし、水素を高生産すると同時に工業原料となる有機酸なども副生する。これらの生産過程に関わる多くの遺伝子の発現制御は転写因子によってON/OFFや強弱が支配されている。これら転写因子を遺伝子工学的に改変し、バイオマス分解や代謝関連の複数遺伝子の発現をバイオリファイナリーに最適化する「遺伝子転写デザイン」を実現する。