米国PL480と中東・アフリカ――穀物輸入依存の歴史的起源に関する政治経済学的研究

• 研究課題/領域番号: 24K15428
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分80010:地域研究関連
• 研究機関: 新潟国際情報大学
• 研究代表者: 井堂 有子 新潟国際情報大学, 国際学部, 教授 (20444705)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円); 2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: 食糧援助 / 穀物輸入 / 米国PL480 / 中東・アフリカ / フード・レジーム

研究開始時の研究の概要

本研究は、中東・アフリカ地域における主要穀物の輸入依存構造の歴史的起源を解明し、長期的視点から地域への対外介入のあり方を政治経済学的に考察する。2022年2月以降のウクライナ戦争と黒海封鎖により、中東・アフリカ地域での食糧不安が高まった。この背景として、この地域の多くの国々が近年ロシア・ウクライナ産小麦に対する過度な輸入依存があった。食をめぐるグローバル・システムの大きな変遷を遠景に、本研究は中東・アフリカへの食糧・農業支援を中心とした米国の活動が現在の地域全体の輸入依存構造の基盤を形成したという仮説を出発点に、その長期的影響を解明し、食糧安全保障に関する新たな視座を確立することを目指す。