研究課題
基盤研究(C)
カメルーン東南部の熱帯林地域は人口が少なく、1970~80年代から木材伐採など資源開発の対象となった開発フロンティアである。本研究では、開発によって再編されたこの地域の多民族社会において、樹木性換金作物栽培をめぐって人口動態、土地利用、森林資源利用がどのように相互作用しているのかを数十年の時間単位で探る。2002年から継続調査を行っている調査地の土地利用について、2008~2011年の調査結果と2020年代中葉の状況を比較し、土地利用の変化を把握する。そして、それを国家の開発・保全政策や、狩猟採集民バカ、漁労農耕民バクウェレ、商業民ハウサなどからなる地域社会の動態との関わりから分析する。