研究課題
基盤研究(C)
日本で国際開発や国際協力が大学の一般的な科目として教授されるようになったのは、ここ30年のことである。保健や教育といったセクターごとの分断に加えて、政治学や経済学、社会学などディシプリンを重視する伝統は拭えず、開発学を一つの独立した分野として打ち立てるところまでには至っていない。そこで本研究では、歴史的経験を軸にした日本の開発学の体系化を図ると同時に、それを教科書にまとめて、教室という「現場」で実践することで、国際開発の知を日本の文脈に即して鍛え上げていくことを試みたい。