研究課題
基盤研究(C)
先進国とアフリカの野生チンパンジー生息国において、この動物に対する知識と価値観が形成された歴史的・感情的背景を文献調査から整理・記述し、さらに、シエラレオネの事例を通じて、現在、この絶滅危惧種の「保全」と「保護」の活動に、 異なる知識や価値観がどのように混在・相互作用しながら、反映されているかを、参与観察 と聞き取り調査により明らかにする。野生動物保全・保護の議論や活動の持続と目標達成には、生息国の人々の真の協力と参加が不可欠である。本研究を通じて、アフリカでの野生動物保全・保護における、先進国と生息国のアクターの協働関係の構築に向けた道筋と課題を探求する。