研究課題
基盤研究(C)
ミャンマーで国軍が起こした2021年2月1日のクーデターに反対の意を表する国民がクーデターの3日後、市民的不服従運動(Civil Disobedience Movement: CDM)による抵抗が始まった。その他、省庁の公務員、小中高生と大学生もCDMに参加するようになった。ジーン・シャープ(1928~2018)は非暴力こそが独裁者を打倒させうるものと論じている。では、現在ミャンマーで起きているCDM運動は社会的にどのような意義をもつのか?本研究では、CDMという平和的な抵抗の実践は、ジーン・シャープの非暴力論や平和学の理論に照らして、国家的暴力に対するレジスタンス手段として有効かを検証する。