研究課題
基盤研究(C)
熱帯熱マラリア感染症は、診断が遅れると死亡や重篤な後遺症に至る。アフリカ諸国の多くは医療水準が低く、患者の早期発見、治療開始のための対策が必要である。本課題では、ガンビア共和国における観察研究を基盤として、現地集落で実装可能な熱帯熱マラリア流行状況を把握するための技術開発を試みる。複数の集落において、臨床的なマラリア疑い症例、およびランダムに選んだ無症候性のマラリア感染キャリアから指頭血採血で血液を採取し、各種診断法で熱帯熱マラリア感染の有無を確認し、最適な手法を検討する。その上で、村落毎のリアルタイムな感染者数のマップを作成、毎日更新し、感染状況を把握するための技術基盤を構築する。