研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、中国政府が歴史教育を通じて、学生にどのような歴史観、世界観を定着させようとしているのか、また1949年から現在までの間に、その内容にどのような変化が生じたのかを明らかにすることである。具体的な方法としては、小中高学校の教学大綱(日本の学習指導要領に相当、2001年に「課程標準」に改称)や教科書(1986年の国定教科書制度廃止後、各地の出版社から出版された教科書も含む)、教師用教科指導書の掲載内容の分析とインタビュー調査を通じて、中華人民共和国(以下:中国)における歴史教育の実態と軌跡を整理する。