本研究はデザイン史の利用可能性を高めるため、方法論の再構築に取り組む。本研究は第一に、メディア論や社会学の視点からデザイン史の方法論を再構築する文献調査を行う。第二に、デザインミュージアム等を対象にこれまでデザイナーをいかに評価してきたのかを調査する。第三に、企業博物館等を対象にこれまでメーカーがデザインをいかに評価してきたのかを調査する。第四に、消費生活センター等を対象にユーザーがデザインに対していかなるトラブルを報告してきたのかを調査する。これらを踏まえ、本研究はデザイナー・メーカー・ユーザーの三者関係に注目したデザイン史の方法論の再構築に取り組む。
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