研究課題
基盤研究(C)
宇宙線は普段知覚されないが、実は人間と密接な関わりをもっており、様々な観測方法や両者の関係の解明が試みられてきた。本研究は、素粒子物理の科学的な視点と人間が生み出す芸術的な視点から、地上に常時降り注ぐ宇宙線ミューオンをリアルタイムで実体験できるデザイン手法を構築することを目的とする。芸術と素粒子物理は宇宙の本質に触れる美意識など、概念のレベルで共通項が多い。アートディレクションの方法を通じて実験物理、ビジュアルデザイン、サウンドデザインをつなぐ学際的な協働によって研究を進め、霧箱を用いた実験を繰り返しながら宇宙線の体験や表現のあり方を模索する。