研究課題
基盤研究(C)
抗菌ペプチド(AMP)は、多剤耐性菌に使用できる切り札として、臨床で使用可能な種類は少ないものの重要な位置付けにある。しかし、ペプチドは経口投与では消化管吸収が悪く、一方で静脈投与や皮下/筋肉内投与では代謝が速く体外に排泄され易く、また大量調達が困難といった問題点がある。本研究では、作用機序が異なる抗菌ペプチドを繰り返し配列化したキメラポリペプチドと、生体吸収性人工エラスチンとをハイブリッド化した、「感染センシング抗菌キメラポリペプチド:Is-cAMP (Infection-sensing chimeric AMP)」を設計し、感染部位への局所投与で優れた薬効を発揮する製剤を考究する。