研究課題
基盤研究(C)
これまでに申請者は、細胞が自発的にスフェロイドを形成する足場となるコラーゲン (LASCol,Low Adhesive Scaffold Collagen)を独自の方法により開発した。さらに、ラットの変性椎間板、損傷脊髄、骨欠損の各組織にLASColを埋植すると、それぞれの組織の修復再生が促進することが示された。一方、ペプシン可溶化コラーゲンに修復作用はなかった。LASColの作用メカニズムは未だ解明できていない。よって本課題では、LASCol線維の物性データ(親水性度、粘性、動的粘弾性)を収集してアテロコラーゲンとの差異を明確にし、LASColの組織修復機構を考察することに注力する。