研究課題
若手研究
本研究では、社会主義思想・〈朝鮮的なもの〉をキーワードとし、社会主義者と民族主義者という両側面が共存する朝鮮知識人に焦点をあて、日本による植民地統治と〈朝鮮的なもの〉に対する社会主義系列の朝鮮知識人の理解と態度を明らかにする。独立運動家であり中道左派の思想をもつ呂運亨(1886~1947)と、京城帝国大出身で社会主義思想をもつ朝鮮学研究者の金台俊(1905~49)を研究対象とする。植民地統治と〈朝鮮的なもの〉に対する社会主義者としての呂運亨の認識、また金台俊を中心に植民地期朝鮮のアカデミズムへの認識と社会主義者への変化を検討し、植民地朝鮮における社会主義思想とナショナリズムの問題を考える。