研究課題
若手研究
学制の公布から1980年代まで、「観察による描画表現」は美術教育の主要な題材であったが、近年、活動への不理解により、教育現場では真摯に取り組むことが敬遠される傾向にある。そこで、本研究では、「観察による描画表現」の意義を裏付ける実践的検証を行う。また、この実践的検証の対象を義務教育年齢の不登校児童生徒とし、不登校の子どもたちへの芸術教育支援のあり方の検討も行う。具体的には、関東圏の不登校支援施設における芸術教育の実態調査と、それを踏まえた不登校の子どもたちへの「観察による描画表現」の連続ワークショップを行い、その内容や方法について検証し、各教育現場での取り組みを見直す一助とする。